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ナカダイ代表取締役 中台 澄之「ひとことエシカル #3」

ナカダイ代表取締役 中台 澄之「ひとことエシカル #3」

「あ」という気づきと「うん」という納得。様々な商品や話題を通じてエシカルをテーマとした情報発信を行っている”あうんエシカル百科店”。
普段は編集部からの情報発信が殆どですが、エシカルというキーワードを通じてご縁を頂いた方々からの「あ・うん」体験も発信していきます。
様々な方々の「あ・うん」体験を文章と写真でご紹介するこの企画。

今回は、「捨てる」と「使う」をクリエイティブにつなぐ産廃業者の新たなビジネス領域を開拓してきたナカダイホールディングス代表取締役の中台澄之さんにお話をうかがいました。

「あっ」という気づき

僕がこの業界に入ったのは1999年。父の代は鉄のスクラップ業で、廃棄物はやっていませんでした。事業を拡大するために廃棄物を取り始めたのですが、当時、環境経営の国際規格ISO14001を各社が取得していた頃で、時代の後押しもあって売り上げは一気に数億レベルに上がりました。よっしゃ!となったのですが、場内はごみの山。ふと、ごみ集めをしているなと思ったんです。

工程全般を見直したというお客さんから『ごみが削減できました!』と報告を受けても内心喜べない。みんな廃棄物を減らしたいと思っているのに我々の業界だけ廃棄物が増えてほしいと思っている。そのギャップに耐えられなくなったのが2006年くらい。ごみを減らして利益が上がるようなビジネスモデルを作らなければいけないと思いました。

「うん」という納得

時代が追いついてきたというとおこがましいですが、僕にとってあ・うんの『うん』(納得)はまさにそこで、待つこと、寄り添うことが大事だということ。モノ:ファクトリーも、なんだ、何にも起きないじゃないかとやめていたら今はない。日本は資源が少ないし、廃棄物を減らして資源として再使用するのは理屈として絶対正しいと思って継続していたら、たまたま時代とうまくマッチした。運が良かったとも思っています。環境負荷を減らす行動は面倒が伴いますし、腹落ちするまでには時間がかかるんです。

 

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